ムービー(邦画) 電車男は実話か|本自身が「実話」と名乗っていません 2026年9月9日 『電車男』は実話なのか。 20年たっても、この問いには決着がついていません。 検索すると「実話だ」と「作り話だ」が今も並んで出てきます。 ただ、出典を1つずつ戻していくと、そもそも問いの立て方が成立していないことが分かります。 いちばん大きいのはこれです。 「実話か」と問われている当の本が、実話だと名乗っていません。 ...
ムービー(邦画) 南極物語は実話か|撮影地は南極でなく、犬も樺太犬ではない 2026年9月6日 『南極物語』は実話をもとにしています。ただし撮影の大半は南極ではありません。 出てくる犬も、樺太犬ではありません。 そして「鎖につないだまま置いていけ」という指示は、犬を見捨てるための指示ではありませんでした。 出典にあたって整理します。 作品の骨格 先に枠組みだけ確認します。あらすじの詳細には立ち入りません。 公開1...
ムービー(邦画) フラガールは実話か|モデルの2人は素人でも都落ちでもない 2026年9月6日 映画『フラガール』は実話をもとにしています。ただし主要な2人の設定は、史実とほぼ逆向きです。 そしてこの映画は、そもそも経営者を主人公にした作品として企画が始まっていました。 もうひとつ。舞台になった炭鉱の有名な数字が、出典によって一桁違います。 出典にあたって整理します。 作品の骨格 先に枠組みだけ確認します。あらす...
ムービー(邦画) アルキメデスの大戦は史実か|見積もりの偽装は実際にあった 2026年9月5日 『アルキメデスの大戦』の主人公・櫂直は架空の人物です。あの査問会議も実際にはありません。 ですが、「見積もりの偽装」だけは史実です。 しかも記録に残っているのは、作中よりも手の込んだやり方でした。架空の駆逐艦3隻と、架空の潜水艦0.5隻分の予算が計上されています。 出典にあたって整理します。 作品の骨格 先に、話の枠組...
ムービー(邦画) 八甲田山は実話か|神田大尉も山田少佐も実在しません 2026年9月5日 『八甲田山』は実話です。1902年に本当に起きた遭難事件を題材にしています。 ただし、主要人物は全員、名前が変えられています。 神田大尉も、山田少佐も、徳島大尉も、実在しません。モデルになった人はいますが、別の名前です。 そして名前だけでなく、最期の描かれ方も変わっています。 出典にあたって整理します。 事件そのものは...
ムービー(邦画) 八つ墓村のモデル|横溝正史が津山事件から借りたのは2つだけ 2026年9月4日 『八つ墓村』のモデルは、岡山県で実際に起きた津山事件です。 ここまでは、どこにでも書いてあります。 ただ、横溝正史が本当にその事件から借りたものは、思っているよりずっと少ないです。 借りたのは書き出しと、犯人の身なりの想像図。それだけです。 そして舞台は、本人が意図的に遠くへずらしています。 以下、出典にあたって整理し...
ムービー(邦画) 男はつらいよの原点はテレビ|最終回で寅さんは死ぬ 2026年9月3日 『男はつらいよ』の第1作が公開されたのは1969年です。 ただし、その前年にテレビドラマ版が放送されていました。フジテレビで全26話。寅さんを演じたのは、映画と同じ渥美清です。 そして、そのテレビ版の最終回で―― 寅さんは死にます。 この記事では、映画になる前の『男はつらいよ』と、50作という記録、そしておいちゃんが3...
ムービー(邦画) 北野武『首』の評価|グロ描写はアウトレイジと比べてどうか 2024年2月24日 北野武監督の『首』を、北野映画として観るとどうだったか。 ネタバレなしで、率直に書きます。 『首』の観賞レビュー(ネタバレなし) 現在まで、なかなか厳しい動員数ですが、映画の内容はまた別の話です。 筆者の感想をお伝えしたいと思います。 冒頭のいわゆる掴みの部分は、秀逸でグッと北野映画に引き込まれます。 「あーー、北野映...